川島町

【川島町】遠山記念館|国の重要文化財!通常非公開の2階も見てきましたよ!

川島町にある遠山邸。

贅を凝らしたその邸宅は、平成30年に
国の重要文化財に指定されました。

なんだか凄そう!ちらっと見に行こう!
と、軽い気持ちで行ったのですが、「ちらっ」では済みませんでした。

家も庭園も広すぎて迷路のようでとにかくすごかったのです。

通常非公開の2階も見てきましたよ!

要点まとめ

・豪農風建築、書院造り、数寄屋造り、アールデコ様式を見ることができる!

・高度すぎる技術ゆえに、現代では再現不可能な家

・2階は年に数回しか公開されない!

・いつでも四季を感じられる美しい風景!

遠山記念館とは!?


遠山記念館とは、
端的に言うと遠山さんの豪邸です。

再現不可能な家を記念館に!

当時の最高技術の大工や左官らに、全国から集めた今日では手に入れることのできない材料をふんだんに用いて建てられた遠山邸。

銘木や職人たちの高度な技術ゆえに、現代では再現不可能だと言われています。

その邸宅、庭園、美術館を一般に公開することを目的に、財団法人の認可を受けて財団法人遠山記念館として開館されました。

遠山邸は、東棟、中棟、西棟が渡り廊下で連結していて、それぞれ違うつくりになっています。

こんなすごい家、誰が建てたの?

遠山邸を建てたのは、

遠山元一(1890−1972)。

日興証券(現・SMBC日興証券)の創立者です

苦労したお母様のために、一度手放した生家を再興して建てられました。
なんと、完成までに2年7ヶ月を費やしたそう!

それでは遠山記念館におじゃまします!


ぶ厚い門をくぐり、まずは右手にある美術館で入館料をお支払い。


美術館内のすてきな窓!

早速、遠山さんのこだわりが見られます。

 

それでは邸宅の中へ


玄関の茅葺屋根には立派な松が覆いかぶさっています。

 

東棟

東棟

東棟は、茅葺屋根の豪農風建築。
式台や控えの間など、武家風の要素を加味しているのが特徴です。

※豪農:財力や勢力のある農家のこと。
※式台:武家屋敷においては、表座敷に接続していて玄関先にある一段低いところ。家来の控える部屋。
※控えの間:主要な部屋に隣接している小さい部屋のこと。一般的に、家の使用人が待機場所として使用する。


障子からの柔らかい光と陰影が趣あります。


天井や照明も各部屋で違うんです。
隙がありません。

一部屋一部屋、360度見渡さなくては!

 

水琴窟がありましたよ!!

水琴窟(すいきんくつ)とは
地中に埋めた陶器製の瓶に、水滴音を共鳴させて音を楽しむ装置。

実際に水を落としてその音を聴くこともできます。

木琴のような鉄琴のような音で、不均一なリズムがとにかく心地良い!

中棟

中棟

中棟の中心となる18畳の大広間は、書院造りで作られた正式な応接空間。
3月と5月には次の間に節句人形が飾られます。

※書院造り:書院を建物の中心にした武家住宅の形式のこと。
※次の間:主要な部屋に隣接する控えの間のこと。

 

西棟

西棟

西棟は、茶室建築の意匠を取り込んだ数寄屋造り。
2つの座敷と仏間があります。

※数寄屋造り:茶室風の様式を取り入れた建築様式のこと。

洗練された床の間や欄間が素敵でした。

 

通常非公開の2階!

2階の部屋は年に数回しか公開されません!

座敷アールデコ洋間の部屋がある2階。

訪れた日はその2階の特別公開日でしたので、和洋折衷の不思議な空間を見ることができました。

アールデコ

アールデコとは、フランスで発祥の装飾様式のことです。
1910年代半ばから1930年代にかけてヨーロッパやアメリカで流行しました。
線や記号、幾何学的な模様やパターンで構成されたデザインが特徴です。

 


こちらの部屋の左奥にはベッドがありました。

 


洋間の床は寄木細工のようです。

 


こちらの細工にはめ込まれているものは、確かオパールとかガイドの方がおっしゃっていたような。
(不確かで申し訳ありません・・・)

あ、この日はガイドの方がいらっしゃる日でした!

2階の和室


二階の和室から右方向を見たときの風景。

 


二階の和室から正面の庭園を見たときの風景。

 


ちょうど紅葉が見えました。

計算し尽くされた植樹です。

 

そして庭園へ


きれいに整えられています。
この日も庭の手入れをしていらっしゃる方がいましたよ。


庭石や石畳みは自然な形の石と、形成された石を組み合わせています。
和にも洋にも合いますね。

まとめ

同じ作りの部屋が2つとなく、凝りに凝っているので、時間を忘れてじっくり見てしまいます。

遠山記念館は、石原さとみさんが華道家役で出演したドラマでも使われたようです。
豪華絢爛に花を生けてもかすまない部屋ばかりなので、様々なシーンが撮れたことでしょう。

ゆっくりと静かな時間が流れていて、昭和初期にタイムスリップしたようでした。

大人のデートにもオススメです。

入館案内

建物名 遠山記念館(とおやまきねんかん)
住所 埼玉県比企郡川島町白井沼675
電話番号 049−297−0007
入館料 <コレクション名品選〜>
■入館料:大人 700円(560円)
学生(高校・大学)500円(400円)
<展示替え期間 邸宅・庭園のみ公開>
■入館料 : 大人 500円 (400円)
学生(高校・大学) 300円 (240円)
<特別展>
■入館料:大人1000円(800円)
学生(高校・大学)700円 (560円)
※中学生以下は無料( )内は20名様以上の団体料金
※障害者手帳をお持ちの方は ¥200割引となります。
開館時間 10:00〜16:30(入館は16:00まで)
休館日 月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)展示替期間、年末年始
駐車場 あり。

バスを利用する場合

桶川駅・川越駅・本川越駅、いずれも「川越駅−桶川駅」間の東武バスで牛ヶ谷戸下車、徒歩15分。
川越駅発桶川駅行の時刻表>>
桶川駅発川越駅行の時刻表>>